山水画について
山水画とは、中国で発達した絵画のジャンルで山と川などの自然環境を素材にして描いた東洋絵画の一つです。
現実の風景の再現を意図した作品もありますが、風景要素を、再構成した「創造された風景」「心象風景」が多いです。
自然の表現であるというのと同時に、人間が自然に対して持っている自然感を反映しているともいえます。
もともと中国では、秦漢時代から神仙や零重の住み処としての山水表現は盛んでした。
山岳信仰というものは現代まで中国人の精神に潜み山水画を成立させた原因になっています。
山水画の描写技術が進み独立した朱台として愛好されるようになったのは8世紀になります。
この時代に呉道子が「山水の変」と呼ばれる改革を行ってから広まりました。
その後の五代~北宋時代には、その五千年間古典とされた山水画専門または山水画で有名な巨匠たちが活躍し、 従来の絵画の本流であった人物画もしのぐ状況となりました。
14世紀の元の時代には専門画家ではない文人によって制作される山水画という理念が確立されてきます。
この時代を代表する四画家はそれぞれ特徴のある様式を確立し構成に絶大な影響を与えました。
特に倪雲林は紙本水墨淡彩という、技術的に容易で、アマチュアにも近づき易い手法も確立して山水画を身近な存在にしました。
明、清時代を通じ大量の山水画が制作されたが、十七世紀万暦~康熙時代には、変化に富む作品が制作されました。
その後20世紀までは停滞期であり、特色のない作品が多くなりそのまま現在にいたっているといえます。